- Date: Fri 04 10 2019
- Category: 出来事・話題
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海外「自分の能力を信じ続けたのが素晴らしい!」生涯4度の脱獄!日本の脱獄王に海外喝采(海外反応)
海外「自分の能力を信じ続けたのが素晴らしい!」生涯4度の脱獄!日本の脱獄王に海外喝采(海外反応)
投稿者
日本で実際にあった華麗なる脱獄―昭和の脱獄王
1936年、青森
白鳥由栄は、やってもいない殺人の罪を自白させられた挙句青森刑務所に投獄され、毎晩看守から折檻を受けて、とことんくさってた
最悪なことに、検察は死刑を求刑していたんだ
白鳥は、脱獄しか道は無い、って思ってたけど、青森刑務所から脱獄するのはそんなに簡単じゃなさそうだったよ
でも、他に自分を救う道も無かったから、朝の5時半に白鳥は脱走を決行することにした
白鳥は何ヶ月にも渡って看守の行動パターンを探ってたから、朝15分のギャップがあるってことに気がついてたんだ
このギャップの間に、洗面所から盗んできたワイヤーで、自分の房の鍵を開けにかかった
このワイヤーは、元々浴室の桶を締めるタガとして使われていたものだったんだ
自分の房の扉だけじゃなく、他の保安扉の鍵も次々に開くことに成功した
でも、5時45分に看守が戻ってきて発見したのは、房の中で眠る白鳥の姿
看守が予想もしてなかったのは、この眠ってる白鳥のように見えたのは、屑板で布団を膨らませて眠ってるように見せかけたトリックだった、ってこと
白鳥が脱獄した、って分かったのはそれよりずっと後のことで、その頃までには白鳥は初動捜査の範囲内から遠く離れたところまで逃げ延びていたよ
これは、昭和の脱獄王と呼ばれて白鳥の華麗なる遍歴の最初の章にしか過ぎなかった
脱獄から3日後に病院でモノを盗もうとした白鳥は警察に捕まって、再収監の憂き目に会った
脱獄を試みたこで、白鳥には終身刑が言い渡されるんだ
これで、妻子にも一生会えないことが確実になっちゃう。。。。
1942年、第2次世界大戦の真っ只中
白鳥は秋田刑務所に移送される
そこでの看守からの折檻は、青森よりももっと酷いものだったんだ
以前の脱獄を耳にしてた看守たちは、白鳥が二度と脱獄しないように気を張ってたよ
白鳥は強制労働を課され、真冬の寒さの中でもコンクリートの床の独房で眠らなきゃならなかった
独房の壁はつるつるで、よじ登ることは不可能だったし、白鳥は常時手錠をかけられてたんだ
6月15日、嵐の夜
看守が白鳥の独房をチェックすると、驚くことに、白鳥は影も形もなく消えうせていた。。。。
唯一独房に残されてたのは、彼の手錠
独房の中を探し回った白鳥は、ワイヤーを見つけて手錠を解錠することに成功して、つるつるの壁を両手両足を使ってよじ登ることに成功する
毎晩壁をよじ登って、天井の窓枠を緩めてから床に戻ってきて、手錠をかけなおす、って事を繰り返していたんだ
窓枠を完全に緩めるには数ヶ月かかったけど、その後で白鳥は嵐の日を脱獄決行に選ぶ
雨音で、天井を歩く足音を消すことが出来るからね
このときの脱獄は成功したかに見えたよ
3ヵ月後の9月18日、白鳥に酷い態度を一度も見せなかった主任看守の小林が休みで家にいると、扉を叩く者がいて、それが白鳥だったんだ
白鳥は、小林に対して刑務所に入れられることは納得できるけれど、刑務所内での言われない処遇には納得できない、って訴えるんだ
小林は他の看守とは違っていたから、彼は小林には自分の計画を打ち明けたいって思ったらしい
白鳥の計画って言うのは、自ら出頭して公の場で、刑務所での囚人への待遇がいかに酷いかってことを公にすることだったんだ
勿論、脱獄藩だって事は承知してるけど、これしか家族と再び一緒になれる道はない、って思いつめてたんだ
自分に酷い仕打ちをしなかった小林だったら、この計画を分かってくれる、って思ったんだけど、結局白鳥は刑務所に逆戻りすることになる
この一件から白鳥は、看守は誰も信用しない、って事を学んだよ
2度目の脱獄の結果、白鳥は終身刑プラス3年、って言う刑期を言い渡される
白鳥は、ここで東京への移送を願い出るんだ
秋田は寒すぎる、って事を理由にしてね
この願いは退けられて、逆に白鳥は最北端の北海道、網走刑務所に移送されることになる
それまで網走刑務所から脱走した囚人はいなかったよ
1943年、網走の冬はすごく厳しかった。。。。
そんな中でも白鳥は夏服で過ごすことを強いられ、看守からの虐待も酷いものだったらしい
白鳥は、網走刑務所から脱獄することを決心する
白鳥には超人的な強さが備わっていたんだ、手錠だってちぎってしまうくらいの強さだよ
網走刑務所は、白鳥の過去の脱走手段と彼の身体能力を吟味して、絶対に脱走できない独房を作って、彼に対抗する
20キロの手錠や足かせをかけて、ぜったに脱獄できないようにしたんだ
おまけに手錠や足かせには鍵が無くて絶対にあけることが出来ないつくりだった
気温は段々下がってくるし、看守は白鳥の食事は他の囚人の半分に減らして、エネルギーも出ないようにしてたよ
白鳥は何とかこの冬をやり過ごして、ようやく春がやってくる
そのまま何事も無く、春が過ぎてある8月の夜、当直の看守が屋根の上を這うような音を聞いて刑務所内を見回ると、驚いたことに白鳥の独房はもぬけの殻。。。
どうして白鳥が脱獄に成功したかを説明するには、6ヶ月ほど時間を遡る必要があるよ
冬の間、毎食味噌汁が供されると、白鳥はそれを窓枠や手錠・足かせにかけて、長い時間をかけて鉄がさびるのを待ってたんだ
味噌汁の塩分で鉄がさびて、数ヵ月後には窓枠のボルトが緩んで、白鳥はそれをはずすことに成功する
春が訪れる頃には、白鳥は手錠足かせをはずすことに成功してたよ
でも、窓枠は小さすぎて人一人が通り抜けることはとても無理そうだった。。。
ここで看守の考えが足りなかったのは、白鳥は肩の関節をはずす特技を持ってて、頭さえ通れば、どんな小さな枠でも通り抜けることが出来る、って事だったんだ
今なら、X-Manにスカウトされるところだよね
さぁ、ここまでで白鳥は3箇所の刑務所から脱獄することに成功したけど、警察は彼の行方を血眼で捜してるし、白鳥の奥さんにしたら彼がどうなるかって事は、すごく心配だったって思うんだ
彼女は、戦争が混沌を極めれば白鳥が逃げ延びるチャンスは大きくなる、って考えてた
彼女が考えたとおり、1945年に太平洋戦争はアメリカの勝利で終結を迎え、戦後の混沌で白鳥の行方を追うことは一旦忘れられたかに見えたよ
その頃白鳥は、北海道の原野で討ち捨てられた炭鉱跡に隠れてた
この隠遁生活を2年続けてから、白鳥は原野を後にして、近くの町までやってくる
ここで白鳥がビックリしたのは、町は英語のポスターで溢れ、若い女性が米兵と腕を組んで歩いている姿。。。。
そこから50日かけて、白鳥は札幌までやってくる
おなかがすきすぎてた白鳥は、ここでトマト畑でトマトを盗んじゃう
農家の男性に見つかったところで、逆襲して農夫を殺害、その結果、とうとう再び警察に捕まることになる
有名な脱獄囚が逮捕された、って事が明らかになるまでそんなに時間はかからなかったよ
白鳥は、正当防衛を主張したけど、札幌裁判所は死刑判決を下す。。。。
その結果、1947年に白鳥死刑囚は札幌刑務所に収監された
今度こそ脱走することが無いように、6名の看守が24時間体制で白鳥を見張ってたんだ
独房も、特別にデザインされたもので、すべての窓も白鳥の頭より小さいサイズで設計されてたよ
看守は白鳥が脱獄できない、っていう自信に溢れてたから、このときは白鳥に手錠をかけることもしなかった
白鳥は歳を取ってきて、身体能力も衰えてきたけど、看守は毎日彼の独房をチェックすることを怠らなかったよ
白鳥も段々気力が衰えてきてるようで、一日中眠ったまま、って事が増えてきた
ある日、看守が業を煮やして彼の独房に入ってみると、あらビックリ、白鳥はまたしても脱獄してた
どうやって脱獄に成功したんだろう?
独房には24時間体制で彼の動きをチェックする看守が何人もいたんだよねぇ
白鳥が看守を引っ掛けた手管は、看守に常に天井に目を向けさせた、ってこと
以前に白鳥が使った方法から、看守は天井ばかりに気を配っていたけど、実際白鳥が選んだのは床板をはずして地面を掘り進む方法
ひきっぱなしになってた布団の下を掘りすすんで、何度呼ばれてもいつも寝てるように装うことで、上手く看守の目をくらませた、ってわけ
これで、白鳥は都合4回刑務所からの脱獄に成功したことになる
40歳になって、こんな事を繰り返すことにも疲れちゃった白鳥
ある日札幌で、ベンチに腰を下ろしていると、たまたま警察官が隣でタバコを吸い始めたんだ
なんとか、この警察官をやり過ごそうって画策してた白鳥だけど、この警察官は突然白鳥に自分が持ってたタバコを勧めてくれたんだ
その当時、タバコはとっても高価なものだったから、それをわざわざ自分に勧めてくれた警察官のやさしさに、彼は泣き出してしまった
白鳥は、その警察官に本名を告げて、昨年刑務所を脱走した、って事を告白する
勿論、白鳥は再逮捕されるんだけど、このときの彼への扱いは以前のものとは違っていたよ
札幌高裁は、白鳥の主張の一部を認めたんだ
札幌で農夫を殺害したことは正当防衛だったって認められ、4回の脱獄でも看守を傷つけたりしなかった、って所は考慮された
高等裁判所は、彼の殺人の罪を却下し、20年の禁固刑を言い渡したんだ
おまけに、東京に移送されたいっていう白鳥の願いも叶えられた
最終的に彼の望んでいたことはすべて叶えられて、白鳥は模範囚として彼の刑期を全うしたよ
14年後の1961年、彼は仮釈放を勝ち取る
白鳥は青森に戻って、ただ一人の血縁である娘との再会を果たす
白鳥って、自分の意思を貫いて希望を勝ち取った、モンテクリスト伯みたいだねぇ
20年の刑を受けた、って事だけど、彼が本当にやったのってトマトを盗んだことだけ???
終身刑の受刑者が脱獄したら、更に3年刑期が延びるって。。。分かりにくいなぁ
白鳥って、意思が強いって事もあるけど、すごく高い身体能力を持ってたんだねぇ
決して諦めずに、冷静な頭で物事を計画する、ってすごく尊敬できる能力
白鳥、って僕のヒーローだよ!!
彼が自ら死刑判決を覆した、ってスゴイ行動力!
プリズン・ブレイク、ってTVドラマだけじゃないんだ
白鳥のストーリーって、アニメにうってつけの題材だと思うんだけど
白鳥が脱獄した、って発見した看守たちのその後のキャリアが知りたいね
この人が実際どんな犯罪を犯したのかには興味ないけど、彼の行動力には尊敬しかないよ
元々、強盗団の一味だった、って所は間違いないんだよねぇ?
X-Manとかミッション・インポッシブルとかに出てきそうな話だね
最終的に白鳥が仮釈放になったときには、奥さんが亡くなってた、って言うのは哀しすぎる。。
『ショーシャンクの空に』って、もしかしてこの話がベースになってるの??
この人って、マジでレジェンド!
こんな囚人がいる刑務所では働きたくないだろうねぇ
逃げてる間、彼はどんなことを考えてたんだろう、って思うと泣けてきちゃうよ。。。。
世界中の皆が白鳥くらい目的に向かって頑張ってれば、どんな問題も解決できると思う
この話が映画になったら、主役はいったい誰が最適かな?
彼の脱獄の回数よりも、最終的に奥さんと暮らせなかった、って事の方が哀しすぎる。。。
刑務所でどんな虐待にあっても、自分の能力を信じ続けた、って事が素晴らしい
信念があれば、道は必ず開ける
https://www.youtube.com/watch?v=oI8trlbCbU8
投稿者
日本で実際にあった華麗なる脱獄―昭和の脱獄王
1936年、青森
白鳥由栄は、やってもいない殺人の罪を自白させられた挙句青森刑務所に投獄され、毎晩看守から折檻を受けて、とことんくさってた
最悪なことに、検察は死刑を求刑していたんだ
白鳥は、脱獄しか道は無い、って思ってたけど、青森刑務所から脱獄するのはそんなに簡単じゃなさそうだったよ
でも、他に自分を救う道も無かったから、朝の5時半に白鳥は脱走を決行することにした
白鳥は何ヶ月にも渡って看守の行動パターンを探ってたから、朝15分のギャップがあるってことに気がついてたんだ
このギャップの間に、洗面所から盗んできたワイヤーで、自分の房の鍵を開けにかかった
このワイヤーは、元々浴室の桶を締めるタガとして使われていたものだったんだ
自分の房の扉だけじゃなく、他の保安扉の鍵も次々に開くことに成功した
でも、5時45分に看守が戻ってきて発見したのは、房の中で眠る白鳥の姿
看守が予想もしてなかったのは、この眠ってる白鳥のように見えたのは、屑板で布団を膨らませて眠ってるように見せかけたトリックだった、ってこと
白鳥が脱獄した、って分かったのはそれよりずっと後のことで、その頃までには白鳥は初動捜査の範囲内から遠く離れたところまで逃げ延びていたよ
これは、昭和の脱獄王と呼ばれて白鳥の華麗なる遍歴の最初の章にしか過ぎなかった
脱獄から3日後に病院でモノを盗もうとした白鳥は警察に捕まって、再収監の憂き目に会った
脱獄を試みたこで、白鳥には終身刑が言い渡されるんだ
これで、妻子にも一生会えないことが確実になっちゃう。。。。
1942年、第2次世界大戦の真っ只中
白鳥は秋田刑務所に移送される
そこでの看守からの折檻は、青森よりももっと酷いものだったんだ
以前の脱獄を耳にしてた看守たちは、白鳥が二度と脱獄しないように気を張ってたよ
白鳥は強制労働を課され、真冬の寒さの中でもコンクリートの床の独房で眠らなきゃならなかった
独房の壁はつるつるで、よじ登ることは不可能だったし、白鳥は常時手錠をかけられてたんだ
6月15日、嵐の夜
看守が白鳥の独房をチェックすると、驚くことに、白鳥は影も形もなく消えうせていた。。。。
唯一独房に残されてたのは、彼の手錠
独房の中を探し回った白鳥は、ワイヤーを見つけて手錠を解錠することに成功して、つるつるの壁を両手両足を使ってよじ登ることに成功する
毎晩壁をよじ登って、天井の窓枠を緩めてから床に戻ってきて、手錠をかけなおす、って事を繰り返していたんだ
窓枠を完全に緩めるには数ヶ月かかったけど、その後で白鳥は嵐の日を脱獄決行に選ぶ
雨音で、天井を歩く足音を消すことが出来るからね
このときの脱獄は成功したかに見えたよ
3ヵ月後の9月18日、白鳥に酷い態度を一度も見せなかった主任看守の小林が休みで家にいると、扉を叩く者がいて、それが白鳥だったんだ
白鳥は、小林に対して刑務所に入れられることは納得できるけれど、刑務所内での言われない処遇には納得できない、って訴えるんだ
小林は他の看守とは違っていたから、彼は小林には自分の計画を打ち明けたいって思ったらしい
白鳥の計画って言うのは、自ら出頭して公の場で、刑務所での囚人への待遇がいかに酷いかってことを公にすることだったんだ
勿論、脱獄藩だって事は承知してるけど、これしか家族と再び一緒になれる道はない、って思いつめてたんだ
自分に酷い仕打ちをしなかった小林だったら、この計画を分かってくれる、って思ったんだけど、結局白鳥は刑務所に逆戻りすることになる
この一件から白鳥は、看守は誰も信用しない、って事を学んだよ
2度目の脱獄の結果、白鳥は終身刑プラス3年、って言う刑期を言い渡される
白鳥は、ここで東京への移送を願い出るんだ
秋田は寒すぎる、って事を理由にしてね
この願いは退けられて、逆に白鳥は最北端の北海道、網走刑務所に移送されることになる
それまで網走刑務所から脱走した囚人はいなかったよ
1943年、網走の冬はすごく厳しかった。。。。
そんな中でも白鳥は夏服で過ごすことを強いられ、看守からの虐待も酷いものだったらしい
白鳥は、網走刑務所から脱獄することを決心する
白鳥には超人的な強さが備わっていたんだ、手錠だってちぎってしまうくらいの強さだよ
網走刑務所は、白鳥の過去の脱走手段と彼の身体能力を吟味して、絶対に脱走できない独房を作って、彼に対抗する
20キロの手錠や足かせをかけて、ぜったに脱獄できないようにしたんだ
おまけに手錠や足かせには鍵が無くて絶対にあけることが出来ないつくりだった
気温は段々下がってくるし、看守は白鳥の食事は他の囚人の半分に減らして、エネルギーも出ないようにしてたよ
白鳥は何とかこの冬をやり過ごして、ようやく春がやってくる
そのまま何事も無く、春が過ぎてある8月の夜、当直の看守が屋根の上を這うような音を聞いて刑務所内を見回ると、驚いたことに白鳥の独房はもぬけの殻。。。
どうして白鳥が脱獄に成功したかを説明するには、6ヶ月ほど時間を遡る必要があるよ
冬の間、毎食味噌汁が供されると、白鳥はそれを窓枠や手錠・足かせにかけて、長い時間をかけて鉄がさびるのを待ってたんだ
味噌汁の塩分で鉄がさびて、数ヵ月後には窓枠のボルトが緩んで、白鳥はそれをはずすことに成功する
春が訪れる頃には、白鳥は手錠足かせをはずすことに成功してたよ
でも、窓枠は小さすぎて人一人が通り抜けることはとても無理そうだった。。。
ここで看守の考えが足りなかったのは、白鳥は肩の関節をはずす特技を持ってて、頭さえ通れば、どんな小さな枠でも通り抜けることが出来る、って事だったんだ
今なら、X-Manにスカウトされるところだよね
さぁ、ここまでで白鳥は3箇所の刑務所から脱獄することに成功したけど、警察は彼の行方を血眼で捜してるし、白鳥の奥さんにしたら彼がどうなるかって事は、すごく心配だったって思うんだ
彼女は、戦争が混沌を極めれば白鳥が逃げ延びるチャンスは大きくなる、って考えてた
彼女が考えたとおり、1945年に太平洋戦争はアメリカの勝利で終結を迎え、戦後の混沌で白鳥の行方を追うことは一旦忘れられたかに見えたよ
その頃白鳥は、北海道の原野で討ち捨てられた炭鉱跡に隠れてた
この隠遁生活を2年続けてから、白鳥は原野を後にして、近くの町までやってくる
ここで白鳥がビックリしたのは、町は英語のポスターで溢れ、若い女性が米兵と腕を組んで歩いている姿。。。。
そこから50日かけて、白鳥は札幌までやってくる
おなかがすきすぎてた白鳥は、ここでトマト畑でトマトを盗んじゃう
農家の男性に見つかったところで、逆襲して農夫を殺害、その結果、とうとう再び警察に捕まることになる
有名な脱獄囚が逮捕された、って事が明らかになるまでそんなに時間はかからなかったよ
白鳥は、正当防衛を主張したけど、札幌裁判所は死刑判決を下す。。。。
その結果、1947年に白鳥死刑囚は札幌刑務所に収監された
今度こそ脱走することが無いように、6名の看守が24時間体制で白鳥を見張ってたんだ
独房も、特別にデザインされたもので、すべての窓も白鳥の頭より小さいサイズで設計されてたよ
看守は白鳥が脱獄できない、っていう自信に溢れてたから、このときは白鳥に手錠をかけることもしなかった
白鳥は歳を取ってきて、身体能力も衰えてきたけど、看守は毎日彼の独房をチェックすることを怠らなかったよ
白鳥も段々気力が衰えてきてるようで、一日中眠ったまま、って事が増えてきた
ある日、看守が業を煮やして彼の独房に入ってみると、あらビックリ、白鳥はまたしても脱獄してた
どうやって脱獄に成功したんだろう?
独房には24時間体制で彼の動きをチェックする看守が何人もいたんだよねぇ
白鳥が看守を引っ掛けた手管は、看守に常に天井に目を向けさせた、ってこと
以前に白鳥が使った方法から、看守は天井ばかりに気を配っていたけど、実際白鳥が選んだのは床板をはずして地面を掘り進む方法
ひきっぱなしになってた布団の下を掘りすすんで、何度呼ばれてもいつも寝てるように装うことで、上手く看守の目をくらませた、ってわけ
これで、白鳥は都合4回刑務所からの脱獄に成功したことになる
40歳になって、こんな事を繰り返すことにも疲れちゃった白鳥
ある日札幌で、ベンチに腰を下ろしていると、たまたま警察官が隣でタバコを吸い始めたんだ
なんとか、この警察官をやり過ごそうって画策してた白鳥だけど、この警察官は突然白鳥に自分が持ってたタバコを勧めてくれたんだ
その当時、タバコはとっても高価なものだったから、それをわざわざ自分に勧めてくれた警察官のやさしさに、彼は泣き出してしまった
白鳥は、その警察官に本名を告げて、昨年刑務所を脱走した、って事を告白する
勿論、白鳥は再逮捕されるんだけど、このときの彼への扱いは以前のものとは違っていたよ
札幌高裁は、白鳥の主張の一部を認めたんだ
札幌で農夫を殺害したことは正当防衛だったって認められ、4回の脱獄でも看守を傷つけたりしなかった、って所は考慮された
高等裁判所は、彼の殺人の罪を却下し、20年の禁固刑を言い渡したんだ
おまけに、東京に移送されたいっていう白鳥の願いも叶えられた
最終的に彼の望んでいたことはすべて叶えられて、白鳥は模範囚として彼の刑期を全うしたよ
14年後の1961年、彼は仮釈放を勝ち取る
白鳥は青森に戻って、ただ一人の血縁である娘との再会を果たす
白鳥由栄
白鳥 由栄(しらとり よしえ、1907年7月31日 - 1979年2月24日)は、元受刑者。今日では収容先の刑務所で次々と脱獄事件を起こし「昭和の脱獄王」と呼ばれた異名で知られる。当時の看守の間で「一世を風靡した男」と評された。26年間もの服役中に4回の脱獄を決行、累計逃亡年数は3年にも及んだ。
白鳥って、自分の意思を貫いて希望を勝ち取った、モンテクリスト伯みたいだねぇ
20年の刑を受けた、って事だけど、彼が本当にやったのってトマトを盗んだことだけ???
終身刑の受刑者が脱獄したら、更に3年刑期が延びるって。。。分かりにくいなぁ
白鳥って、意思が強いって事もあるけど、すごく高い身体能力を持ってたんだねぇ
決して諦めずに、冷静な頭で物事を計画する、ってすごく尊敬できる能力
白鳥、って僕のヒーローだよ!!
彼が自ら死刑判決を覆した、ってスゴイ行動力!
プリズン・ブレイク、ってTVドラマだけじゃないんだ
白鳥のストーリーって、アニメにうってつけの題材だと思うんだけど
白鳥が脱獄した、って発見した看守たちのその後のキャリアが知りたいね
この人が実際どんな犯罪を犯したのかには興味ないけど、彼の行動力には尊敬しかないよ
元々、強盗団の一味だった、って所は間違いないんだよねぇ?
X-Manとかミッション・インポッシブルとかに出てきそうな話だね
最終的に白鳥が仮釈放になったときには、奥さんが亡くなってた、って言うのは哀しすぎる。。
『ショーシャンクの空に』って、もしかしてこの話がベースになってるの??
この人って、マジでレジェンド!
こんな囚人がいる刑務所では働きたくないだろうねぇ
逃げてる間、彼はどんなことを考えてたんだろう、って思うと泣けてきちゃうよ。。。。
世界中の皆が白鳥くらい目的に向かって頑張ってれば、どんな問題も解決できると思う
この話が映画になったら、主役はいったい誰が最適かな?
彼の脱獄の回数よりも、最終的に奥さんと暮らせなかった、って事の方が哀しすぎる。。。
刑務所でどんな虐待にあっても、自分の能力を信じ続けた、って事が素晴らしい
信念があれば、道は必ず開ける
https://www.youtube.com/watch?v=oI8trlbCbU8
不満たらたらだった。